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【英語学習】語彙の覚え方を脳科学から考察してみた

こんにちは、湘南英語クラブの水野です。

 世界中の人が、コロナウイルスの影響を受けての自粛生活に入っています。

先行きの不安はありますが、今は自分の出来ること、すべきこと励行し、いい意味で、「楽観的」に日々を過ごしたいと思います。

さて、今日は語彙力アップの話をしたいと思います。

語彙を覚えることは外国語のマスターする上で、必須項目であることは言うまでもありません。

一方で、多くの皆さんから、

「どうやったら覚えられますか?」、「すぐ忘れてしまします。」

といったお悩みをいただきます。 

そこで、効果的な単語の覚え方を脳科学の見地から考えてみましょう。

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そもそも、私たちの記憶のメカニズムはどうなっているのでしょうか。

私たちの脳では、次のような、3つの記憶のタイプがあります。

感覚記憶・・・目や鼻からの情報で、1秒程度で消えてしまう記憶。

短期記憶・・・30秒程度で消える記憶。電話番号をメモする時などに使われる。

長期記憶・・・年単位(から一生)保持される記憶。

英語学習では語彙を長期記憶にすることが最終目標となるのですが、この記憶に関係しているのが、

「海馬」

と言われている場所です。

海馬が記憶は整理して、長期記憶にする、忘れていいことを区別するといわれています。この海馬をうまく働かせることが物事を覚えるために大切なわけですね。

海馬の働きを効果的に機能させ、記憶を高めるために、次の3つが推奨されています。

記憶を高める要素 その①・・・感情(前向きに取り組もう!)

好き嫌いの感情を司るのは「偏桃体」という神経細胞の集まった箇所があり、これがプラスに作用すると海馬の働きが起きやすいといわれています。 

つまり「嫌い」の感情、「イヤイヤと学習」する行為は記憶の定着を妨げてしまいます。こうした感情が起きないよう、楽しみながら学習に取り組む工夫が必要というわけですね。

全部終わったら自分にご褒美を挙げよう。

ゲーム感覚で取り組んでみよう。

といったように自分が前向きになれるような工夫を考えてください。

 

記憶を高める要素 その②・・・興味(想像しながら、取り組もう!)

 脳は新しいものと出会い、冒険をすると、外界に興味をしめし、脳が「シータ波」を出します。 そして、このシータ波が海馬の神経細胞を柔軟にするといわれています。

ただ漫然と単語帳の語彙を目で追っかけるのではなく、

どんな状況で使うのだろう? 同義語との違いはなんだろう?

などと、さまざまなことを想像して取り組むとよいとされています。

 

記憶を高める要素 その③・・・出力(繰り返すことと、音読すること)

脳科学では、

「情報は入力よりも出力を繰り返す方が脳回路へ定着する」

 ということが分かっています。

ある語彙力を増やす実験で

①40の単語をすべて学習後、すべてを確認テスト、これを完璧になるまで繰り返す。

②40の単語をすべて学習後、すべてを確認テスト、あとは間違えたものだけを繰り返す。

という2つの実験をした場合、①は8割の定着率、②は3割の定着率だったそうです。

 完璧に覚えるまで何度も繰り返すことと、音読なども使用しながら、語彙力を増やすことが効果的というわけです。

 

いかがでしょうか?納得していただけたでしょうか? 

しばしば世の中では、

年齢とともに記憶力は衰えてしまう。

ということが言われがちですが、最近の研究では年齢を重ねると記憶力が低下するという考えは間違えであることが明らかになっています。

 

限界と思わずにご自分の脳を活用して語彙力アップの方法を見つけてくださいね。

 

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