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「英検の新しいスコア判定方法」を考察してみた

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英検

皆さんこんにちは。湘南英語クラブ、代表 水野ケンです。

 

大学受験に英語外部検定試験の導入する案が見送りになったのが2019年。

文科省の大臣が「身の丈にあった試験を受ければいい」

 と発言をして問題になってから、世の中はこの問題を取り上げなくなってしまいました。

 しかしながら、実をいいますと、あの問題以前から、いくつかの私立大学は、英検をはじめとする外部検定試験をAO入試の際の評価要件として活用していて、2021年の現在、この動きは広がっていて、外部試験を活用する大学は増加、受験生はこれらの試験を受けています。

 

そこで、今回は、英検の各級がどのように合否を決定しているのか、を考察してみましょう。

 

4技能を幅広く得点しないと不合格?

2016年から英検は、今までの素点での合否判定から、CSEスコア(Common Scale for English) による判定を導入しています。 特徴をざっくりと申し上げますと、

①テストの解答数を統計的手法を用いて採点をするのですが、この手法だと、以前のように、正解数の素点が一定取れれば合格、という訳にはいかず、たとえば、毎回同じテストで同じ正解数をとったそしても、スコアは異なってくるようになります。

②各4技能が均等にスコア配分がされるので、以前のように

「ライティングが0点でも他のセクションができたので合格した!」

ということにはなりません。

受験者は各4技能のセクションで、均等に得点をしなくては合格になりません。 いいかえれば、受験者の4技能がより正確にわかるようになったわけです。

 

世界水準の英検へ

このスコア算出方法の特筆すべきことは英検のスコアは

CEFR(Common European Framework of Reference for languages )

とよばれる英語力の「グローバルな共通なものさし」

に対応できるようになったということです。

このことで、CEFRを媒介として英検がTOEIC,TOEFL iBTといった他の試験との比較が可能になったのです。

もしかすると、英検は将来TOEIC iBT  IELTSのように、将来海外の大学、大学院への留学の際の要件として使えるようになることも可能です。(それが英検協会の最終目標なのかもしれませんね)

 

いずれにせよ、こうした英検の、スコア改正に代表される動きの背景には、グローバル化への対応」があることは間違いありません。

受験生の「読み、書き、聞き、話す」力をバランスよく取れている人材の養成が求められている訳です。

 

こうした教育のグローバル化はコロナ渦の影響もあり、動きが今は止まっていますが、それでも、コロナを含め、世界共通で解決しなければいけない問題がある事実を前に、教育のグローバル化、そのための英語教育の変革は変わらないのではと思います。

 

 

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